◆おっぱい◆

「おっぱい小さいって言われちゃった……。やっぱり大きい方がいいのかなあ」
温泉から上がってきた姫様の突然の言葉に、思わず飲んでいたお茶を噴き出した。



「そうですね。やはり女性らしさという点では豊かな方が……」
いやいやいや。
そんなこと言えませんよ。
まるで姫様が女性らしくないと言ってるのと同じじゃないですか!

「大きさではありませんよ」
いやいやいやいや。
じゃあ何だと突っ込まれたら答えられませんよ。
まあ、その……手ざ……何でもありません。

「これから大きくなりますよ」
いやいやいやいやいや。
これじゃ今の姫様のおっぱいが小さいと言ってるのと同じです。



「ちょっと揉ませてー」
「ちょっ、やだあ、マーニャ! やっ……」
「へえ、いいおっぱいしてるじゃない。やっぱ若いっていいわねー」

……そうだ! 私の言いたかったことは、これだ!



「そうですよ! 私は姫様のおっぱいが大好きです!!」



姫様とブライ様の恐ろしい顔が見えて、何が起こったのか、私は気を失った。


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